第1章
いまさら海外旅行
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| 私の連れ合いは、どちらかといえば社交的で旅行も好きなのだが、私は出不精ではないにしろ、70歳にもなっての旅行、それも海外旅行など、もう縁がないと思っていた。 連れ合いには仲のよい姪夫婦がおり、彼女らとは私も何故だかとても気が合う。この二人はハワイで結婚式を挙げるほどのハワイ好きだ。
いまさら海外旅行。それもハワイ。連れ合いも言う。「今度はあなた行ってらっしゃいよ」。そうだ、妻は前年の暮れ、ヨーロッパ旅行に行っていたのだ。だから今回は私の番というわけである。 こうして周囲の者に半ば強制されるような格好で、1995年8月末、私は生まれて初めての海外旅行となるハワイ行きを決意した。 姪の夫君は今度のハワイが4回目だとのことで、テキパキと手配を進め、9月早々にホテルが決定した。聞けば、同行のメンバーが合計5人になったため、ホテルではなくコンドミニアムという施設に泊まることにした由。 「要はマンションみたいなもので、大人数のときはホテルより便利で安上がりですよ」と彼は言う。「せっかくの機会だから、ワイキキビーチの真ん前にあるビーチタワーという高級なコンドにしました」とのことだ。 宿が決まると、今度はパスポートの申請だ。海外旅行の経験がある連れ合いや姪夫婦に書類の作成を手伝ってもらい、9月21日に申請。 10月3日、生まれて初めてのパスポートを受け取り、少し晴れやかな気分に浸りながら、病気療養中の兄を見舞いに行くと、いきなり様態が悪化し緊急手術になってしまった。出発まであと3週間。こりゃハワイ行きは中止かと思案していると、その後の経過は良好で、無事、出発当日を迎えた。目出度し目出度し。 |
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