第2章
10月23日『出発』

出発当日は少し早めの昼食を済ませ、姪夫婦が迎えに来てくれるのを待つ。連れ合いが、こざっぱりした衣装を用意してくれた。これならハワイでも大丈夫そうだ。我ながら好々爺である。

ビーチタワー右手、リリウオカラニ通り側の入り口にて。正午、姪夫婦と同行者1名が到着。夫君がひとこと、「このクルマとおんなじのがハワイでもたくさん走っていますよ」。マツダのMPVという車種だそうで、彼のクルマは緑だが、色が白だったら救急車みたいな感じだ。彼は、ハワイの風景を走り抜けるこのクルマが忘れられず、前回ハワイから帰って乗り換えたのだそうだ。ふつうはそこまでしないと思うが。

クルマは東名横浜インターに入り、用賀で降りた。ここで、まだ入院中の兄を見舞いながら、最後の同行者をピックアップする。同行者は年齢の相違はあるものの、皆、親戚関係なので気兼ねは無用だ。

13時30分、用賀から首都高速3号線に入り、途中で休憩しながら、15時30分には成田空港に着いた。空港の外の巨大な駐車場にクルマを預けた我々は、駐車場の用意したマイクロバスで空港まで運ばれた。

16時、成田空港に旅行者として第一歩をしるす。しかし、飛行機が飛ぶまで、まだ5時間もある。時間はたっぷりあるのでいろいろ見て回った。なお、この当時の両替レートは1ドル約103円であった。

機内食のメニュー

ガーデンサラダ
グリーン、にんじん、紫キャベツ、
 日替わりドレッシング

ビーフとピーマンの串焼き
ステーキソース、ライス、にんじん、
砂糖えんどう添え

または

スパイシーな広東風チキン
グリンピース、にんじん、
赤ピーマンとパイナップル入りライス添え

デザート
フランのベリーソース

いいかげん待ちくたびれた19時頃、姪の夫君が何処からか飛行機のチケットを持ってきた。これでいよいよ出国手続きだという。手続き書類は、あらかじめ用意してきているので、搭乗券と出国カードをパスポートにはさんで、係員に見せて出国完了。ここは千葉県の田舎だが、もはや日本国ではない。

飛行機が離陸するまで、それでもまだ1時間以上あるなぁと思っていると、搭乗口はずっと遠くだという。動く歩道に乗ったりして、延々と進んでいく。搭乗ロビーに着くと、やけに混んでいる。ひとつ前の便が欠航して、我々が乗る便に合流するらしい。やれやれ。

そのうち搭乗開始が告知され、私は生まれて初めてジャンボジェット機に乗った。座席はエコノミーで44番のA〜Eが割り当てられた。私は窓側のA席に座らせてもらった。小柄な私にもこの座席は心持ち窮屈に感じる。丸く小さい窓の外には滑走路の誘導灯が美しい。

ユナイテッド航空822便ホノルル行きは定刻21時、離陸した。私はあっさり機上の人となった。あまり揺れずに上空まで達したようで、やがて飲み物が配られた。ビールを頼んだ。しばらくすると食事が配膳された。

ご飯の中にパイナップルが入っている。うーむ、これは頂けない。案の定、気分が悪くなってきた。そうこうしているうちに窓の外が赤く焼け始めた。

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